こんにちは。薬局経営コンサルタントの鈴木素邦(薬剤師)です。
『電子処方箋、間も無く解禁』
『Amazonの薬局業界参入のニュース』
『調剤の外部委託の議論』など
話題が盛りだくさんですが、一つずつ変化に対応できるように、順次内容をニュースに上げて参ります。
色々な話題の中でも『電子処方箋』については、薬局で色々と準備をしていかなればなりませんから最初に取り上げます。
そこで、弊社のブログでも電子処方箋を3回シリーズに分けて、取り上げていきます。
- わかりやすい電子処方箋(図を用いて解説)!!
- 電子処方箋に使われるHPKIとは??
- 電子処方箋が薬局に与える影響は?
電子処方箋って何?
令和5年1月から電子処方箋が始まります。あと、4ヶ月切りました!
一言で言うと、「処方薬のデータを医療機関や薬局、患者様間のみんなで確認できる仕組みが電子処方箋」です。
図のようなメリットを目指して作られています。
電子処方箋は、医療機関、薬局、患者様の三方良しを狙った施策です。
電子処方箋の仕組みは??
8ステップから成り立っています。
①医療機関が本人確認
従来通りの健康保険証での受付もできます。(将来的にはどのように変わるのか、政府からの発表はありません。)
マイナンバーカード及び健康保険証の受付であっても、電子処方箋と従来の紙の処方箋のどちらでも受付可能です。
②〜③処方医の動き
筆者一部加筆
・処方内容が決まったら、処方医が電子処方箋をデータに登録します。
・登録では、重複や併用禁忌について処方医のチェックが求められます。
④患者様による処方内容の確認
登録された情報は、マイナンバーカードをお持ちの患者様は、スマホ等で確認することができます。また、下図のように処方内容(控え)の紙も貰えます。
⑤薬局の本人確認
基本的には、医療機関の時と同じ流れになります。
健康保険証の場合は、医療機関で発行された引換番号と被保険者番号などで受付を確認します。
⑥〜⑧薬局の動き
薬局でも調剤時は、患者様の過去の処方内容などから相互作用等のチェックできます。
最後は、患者様へ交付した調剤内容を電子処方箋データに登録します。
電子処方箋運用開始までのスケジュール
導入の補助金について
電子処方箋はオンライン資格確認を基盤に成り立ちます。
医療機関や薬局でオンライン資格確認の導入ができていない場合は、時間の猶予があまりありません。
ご参考までに補助金関係の内容も下記にお示しします。
ということで、本日は「わかりやすい電子処方箋」のテーマでブログを書きました。
温度変化の多い季節になってきました。体調にはお気をつけてお過ごしください。
弊社にご興味がある方は、お問い合わせよりご相談くださいませ。
次回は、HPKIの内容を記載しますね♪
(図の出典)
・厚生労働省 そうだったのか電子処方箋 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf
・厚生労働省 電子処方箋モデル事業(別紙1)https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000977526.pdf