わかりやすい電子処方箋(薬局経営のワンポイント付)!!

こんにちは。薬局経営コンサルタントの鈴木素邦(薬剤師)です。

電子処方箋

『電子処方箋、間も無く解禁』
『Amazonの薬局業界参入のニュース』
『調剤の外部委託の議論』など
話題が盛りだくさんですが、一つずつ変化に対応できるように、順次内容をニュースに上げて参ります。

色々な話題の中でも『電子処方箋』については、薬局で色々と準備をしていかなればなりませんから最初に取り上げます。

そこで、弊社のブログでも電子処方箋を3回シリーズに分けて、取り上げていきます。

  1. わかりやすい電子処方箋(図を用いて解説)!!
  2. 電子処方箋に使われるHPKIとは??
  3. 電子処方箋が薬局に与える影響は?

電子処方箋って何?

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

令和5年1月から電子処方箋が始まります。あと、4ヶ月切りました!

一言で言うと、「処方薬のデータを医療機関や薬局、患者様間のみんなで確認できる仕組みが電子処方箋」です。

図のようなメリットを目指して作られています。

電子処方箋は、医療機関、薬局、患者様の三方良しを狙った施策です。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

電子処方箋の仕組みは??

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

8ステップから成り立っています。

①医療機関が本人確認

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

従来通りの健康保険証での受付もできます。(将来的にはどのように変わるのか、政府からの発表はありません。)

マイナンバーカード及び健康保険証の受付であっても、電子処方箋と従来の紙の処方箋のどちらでも受付可能です。

②〜③処方医の動き

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

筆者一部加筆

・処方内容が決まったら、処方医が電子処方箋をデータに登録します。

・登録では、重複や併用禁忌について処方医のチェックが求められます。

薬局経営のワンポイント!

重複や併用禁忌がある状態で処方する場合、医師が確認済みであることに✅が必要

↓ということは、、、

「重複投薬」「処方医のミス」が大幅に減ることが予想されます。
薬局薬剤師は、監査のメイン業務である上記2つが減ることで、求められる仕事が変化する可能性が高いです。

④患者様による処方内容の確認

登録された情報は、マイナンバーカードをお持ちの患者様は、スマホ等で確認することができます。また、下図のように処方内容(控え)の紙も貰えます。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

⑤薬局の本人確認

基本的には、医療機関の時と同じ流れになります。

健康保険証の場合は、医療機関で発行された引換番号と被保険者番号などで受付を確認します。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

⑥〜⑧薬局の動き

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

薬局でも調剤時は、患者様の過去の処方内容などから相互作用等のチェックできます。

最後は、患者様へ交付した調剤内容を電子処方箋データに登録します。

薬局経営のワンポイント!

薬局で調剤内容を登録が必要

↓ということは、、、

先発品医薬品/ジェネリック医薬品の選択の調剤した結果を処方医が確認できるようになります。
処方医は、先発やジェネリック医薬品希望の患者様をよりクリアに把握できます。

電子処方箋運用開始までのスケジュール

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

薬局経営のワンポイント!

令和4年11月からメディアで広報開始

↓ということは、、、

11月から医療機関や薬局に電子処方箋がどういう仕組みになるのか患者様から問い合わせが来ることになります。なお、下図のモデル地区近隣は、10月スタートになりますから、より早い理解をしましょう。(患者様はモデル地区だけでなく近隣エリアにもいきますので、該当のエリア近隣で経営されている方もご注意ください)

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000977526.pdf

導入の補助金について

電子処方箋はオンライン資格確認を基盤に成り立ちます。

医療機関や薬局でオンライン資格確認の導入ができていない場合は、時間の猶予があまりありません。

薬局経営のワンポイント!

オンライン資格確認、電子処方箋共に補助金があります。

↓ということは、、、

みなさん補助金ありきで動かれると思います。
今の補助金は、デジタル庁が発行しているGビズI Dの取得などが求められます。
補助金は、事業主が主体となって絡む内容かと思いますので、早急な手配をお勧めします。

ご参考までに補助金関係の内容も下記にお示しします。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

ということで、本日は「わかりやすい電子処方箋」のテーマでブログを書きました。

温度変化の多い季節になってきました。体調にはお気をつけてお過ごしください。

弊社にご興味がある方は、お問い合わせよりご相談くださいませ。

次回は、HPKIの内容を記載しますね♪

(図の出典)

・厚生労働省 そうだったのか電子処方箋 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000975529.pdf

・厚生労働省 電子処方箋モデル事業(別紙1)https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000977526.pdf

執筆者

代表コンサルタント
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有限会社クラヤ代表取締役
クラヤコンサルティング代表
薬剤師・経営学修士(MBA)
鈴木 素邦

薬局の実務、組織活性化の実務経験を活かした薬局コンサルタント。
経営戦略人事組織採用サポート)、店舗開発、運営まで幅広く、会社の状況に合わせたオーダーメイドのご提案をしています。

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