ファミリーマートで薬受取 × オンライン服薬指導
こんにちは。薬局コンサルタントの鈴木素邦(薬剤師)です。
最近は暑くなってきましたね。私ごとですが、駅から10分程度のクライアント様のところまで歩いたら、汗びしょびしょ。クーラーの温度を下げてもらい、クーラーの前に陣取ってしまいました。いよいよ暑さも本番ですね!!
5月26日から「都内の2400店舗のファミリーマートでお薬受け取りサービスを開始!」というニュースが流れました!
お薬の受け渡しサービス:
- 処方せん」に基づく医薬品
- 送料・手数料「0円」
- 「東京都内」のファミマ*が対応
*一部の店舗を除く
どんな仕組みなのでしょうか。絵でまとめて見ました。
①患者様の目線
薬の送料無料のため、「今までと同じ金額」、「薬局での待ち時間なし」「自宅でオンライン服薬指導受けるので、プライベート空間」「自宅近くのファミリーマートで受け取る」ことで良いことばかり。
ただし、デメリットは届くまでに「最短1日」とのこと。慢性疾患にかかっていて手持ちがある時に、かかる患者様には、最高ですね。
②薬局経営者の目線
薬局の立地依存度はなくなります。そのため、経営者は、処方元から近いところを探す必要性がなくなります。
また、オンライン服薬指導が2022年4月から対面服薬指導と同じ診療報酬点数となりましたので、単価も下がりません。
このモデルであると、配送料は薬局負担となる可能性が高いと思います。1件500円の負担で、処方箋1枚が来るなら、2000円前後の利益が出ますから、処方箋枚数を増加させる取り組みとしても経営者は嬉しいですね。
③薬剤師の目線
このモデルのカギは、薬剤師が処方箋を集める吸着力になるということです。
薬剤師が患者様から気に入ってもらえたら、処方箋を持ってきて頂けます。
患者様は、交通費もかけずに、オンライン上で自分の合う人を全国から選ぶことができるということです。薬剤師はコミュニケーション力を向上させて、自分をブランディングしていく必要がありそうですね。
患者の目線で考えると、私なら子供の薬は、小児薬物療法認定薬剤師から貰いたいですね。
④ファミリーマートの目線
ファミリーマートは、患者様が増える理由になるため、来店数が増えます。結果的についで買いを誘発する可能性が高まり、売上がアップする可能性があり、嬉しい取り組みですね。
このモデルでは、「立地依存ビジネスの調剤薬局」が完全に「立地脱却モデル」になった事例です。
2023年1月から電子処方箋が解禁になるように動いていますが、この流れはさらに加速して変化していくものと思われます。凄い時代になりそうですね。
ファミリーマートと薬局がコラボして行うニュースをご紹介しました。
次は他のコンビニがやるのか、ドラッグストアがやるのか??この動きには注目していきたいと思っています!
最後まで読んでいただき有難うございました。
暑い日、寒い日が続きますがお身体ご自愛くださいませ。